「ユーモアで日本を変えよう」
講師:元テレビ朝日ニューヨーク・ロンドン支局長 広渕升彦氏
 

カルチャー部会報告「ユーモアで日本を変えよう」

 今回は講師として廣淵升彦氏をお招きした。廣淵氏は報道部員としてロンドン支局長、ニューヨーク支局長などを歴任し、テレビ朝日の「海外支局」を確立された実績の持ち主で、堪能な英語で多くの外人と接し、特に英国人の持つ「ユーモアの精神」について語って戴いた。時は平成二十一年十月十四日(水)テレビ朝日本館2A会議室。出席者は13人、14時半から約1時間半にわたった。

 先ずは英国人のユーモア。英国のパブ(居酒屋)のトイレの男女別の表示に「エリザベス」と「アルバート」がある、という実例を挙げられた。これは勿論「エリザベス女王」と夫君の「アルバート公」の意である。これをもし日本のトイレに皇室の名前を付けたりしたら大事になるが、英国ではこれをユーモアとして軽く受け止められているのだそうだ。このような実例を種々挙げて話は進み、ハーバート大学の最大の眼目は「世界に役立つのではなく、退屈な人間を作らないこと」。またマークトウエンの「天国には悲しみが無いからユーモアが無い」などの惹句を引用、最後には「ユーモアはもつとも優れた危機管理術である」を結論にして終わった。

 一般的に日本人にはユーモアが無いという。私は落語が好きで、日本人にも独特のユーモアがあると理解しているつもりだが、廣淵氏の数々のお話は「目からうろこ」であった。有り難うございました。

 

 廣淵さん著の「頭にちょっと風穴を」を紹介
  新潮社 238ページ 1365円
 
 世話人 仲野基道   
日時:平成21年10月14日(水曜日)14:30から16:00
会場:テレビ朝日本社2階2A会議室で実施
 2009-11-4掲載

 

 

 
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