薄 暑 酔 句 会
 

5月21日この日は晴れて真夏の暑さ、しかし湿度は低く爽やかな日和となりました。
今回も3人だけの寂しい句会となりましたが、それなりに午後のひとときを愉しく過ごしました

 

出席者   土井 隆、碓氷 夕焼、青木 克博

欠席投句  笠原 明、眞子 昭一、長谷川 和生

出席者は5句、欠席者は3句を投句、計24句を3人が7句づつ選句し下記のような結果となりました。

  三点句

花屑を踏みつ無言の車椅子  ( 昭一 )

若みどり茅葺日和薬師かな  ( 和生 )

  二点句

正座崩す茶席のあとの風青し ( 隆 )

  一点句

雪形の崩ゆる常念花わさび  ( 隆 )

鴟尾光る大極殿や揚雲雀   ( 〃 )

心太昭和を遠く置いてきし  ( 〃 )

鯵たたきテレビ相手の昼の酒 ( 夕焼 )

走梅雨天を見つめる老農夫  ( 〃 )

五月晴こころ弾まぬ愁いあり ( 〃 )

志ことと違ひて五月寒    ( 克博 )

一人去り二人の去りて五月闇 ( 〃 )

親竹にしなだれかゝり今年竹 ( 〃 )

長居して山椒魚に出口なし  ( 〃 )

五月雨や片付けられぬことばかり( 〃 )

六月の花嫁乗せて人力車    ( 明 )

藤棚に老いの笑顔の寄り合いて ( 昭一 )

  無点句

夕雲を引き摺り雁の北帰行   ( 隆 )

五月闇あの世で集ふ酔句人   ( 夕焼 )

老いてなお神輿をかつぐ祭り好き( 〃 )

夏を呼ぶマリンジェットや葉山沖( 明 )

蓮開く音を待ち居る源氏池   ( 〃 )

夜桜を横目に人は急ぎけり   ( 昭一 )

漱石と子規が発ちし浜山笑ふ  ( 和生 )

揚羽蝶濡れた砂浜に接吻す   ( 〃 )

以上

世話人  青木 克博

2010-5-27 一部訂正