山と渓谷の会
山と渓谷の会 東京谷中七福神めぐり     2009-1-20掲載
 
 昨年1月初旬、「湘南七福神めぐり」をやって好評を得たとの事で、今年は連休明けの13日「東京谷中七福神」めぐりを企画してくれました。
 全国各地に「七福神めぐり」は沢山あります。東京も例外ではありません。深川・亀戸・柴又・日本橋など28ヶ所、1ヶ所七福神をいれますと50ヶ所に及びます。今回はそのコースの中でも最古といわれる『谷中七福神めぐり』です。
 最近は初詣ばかりでなく、通年受け入れている所も沢山あると聞きますが、七難を除き七福を与える神々を七草までに巡礼し、福運を祈る行事は江戸時代の文化・文政の頃、この谷中から始まり、戦争で中断したものの、昭和の年代から2〜3時間で歩けるコースが人気を集めてきました。ご開帳をしたり、色紙の授与は元旦より15日までです。(来年度は10日までの期間だそうです)

 閑話休題
 今冬一番の寒さを記録した十三日、JR田端駅北口に社友会の元気な面々が三々五々集まってきました。午後1時過ぎ、空はどこまでも碧く澄み、風もなく温度も暑からず、寒からず歩くには絶好の日でありました。全員の普段の行いがよかったのか幹事のそれがよかったのか。33名(内初参加の女性3名)はこの会始まって以来の多人数です。
 
田端駅
 
 JR田端駅を基点として東覚寺(福禄寿)<ここで御朱印和紙を購入、あと各寺を巡り朱印を捺印してもらいます。>青雲寺(恵比寿)、修性院(布袋尊)、天王寺(毘沙門天)、長安寺(寿老人)、護国院(大黒天)、不忍池弁天堂(弁財天)の順で下町風情を見物しながらゆっくり歩いても3時間とはかかりません。
 
青雲寺(恵比寿)
 
 この寺の一つ一つを説明したらキリがありませんので止めますが、これらの神様を福の神として尊崇したのが、上野東叡山の開祖・天海僧正であったこと、経典の「七難即滅、七福即生」から出て、夫々の神様のお授けをいただいて私達が益々幸福な生活が得られるようにと思し召されたことを分かっていればいいのでではないでしょうか。
 
修性院(布袋尊)
 
 途中「谷中銀座」、「谷中霊園」(東京の三大霊園の一つで広さ約10万平方メートル、渋沢栄一、獅子文六、長谷川一夫、徳川慶喜など多数の著名人の墓があったり、五重塔の焼け跡が残されている)、足腰の病に効験ありとする「韋駄天様」に寄り道したりして、全員無事、弁天堂に到着。集合写真を撮って散会しました。
 有志にて御徒町駅そばの「池田屋」で新年会。楽しいままに終了しました。
 よく私達が目にする宝船に集められた神々様の集合画は描いた人は探幽だそうですが、このように一身の上に七徳が備わって愉快に此の世を渡り、同時に世の中をよくしたいものですね。
 幹事の菊地さんご苦労さまでした。                               記:松村敏弘
不忍池弁天堂(弁財天)前で参加者全員で記念写真